50代のみなさん、「最近の若い子は、どうも話が合わない…」と感じることはありませんか?実はZ世代(特に20歳以下)は、これまでの常識とは少し違う価値観を持っています。
本記事では、仕事柄、20代の若手と接することが多いので、自戒の意味を込めて、Z世代とをうまく付き合うための5つのコミュニケーションポイントをご紹介します。
1. 個人の意見を尊重する
Z世代は、自分の考えをしっかり主張したいという気持ちが強いです。
その背景には、SNSや動画サイトなど、多様な情報源を日常的に活用していることが挙げられます。
何か提案や意見を求める際は、まず「あなたはどう思う?」と、相手の考えを聞いてみましょう。
すぐ否定するのはNG。
いや、そんなのダメだよ
一度は受け止めたうえで、あなたの経験を踏まえたアドバイスを加えると、よりスムーズに話が進みます。
2. 結論を先に、かつ根拠を示す
Z世代は効率的に情報を吸収することが得意です。
長い前置きや、結論がどこにあるのか分からない話は苦手。
まずは「結論」を先に伝え、そのあとで「なぜそうなるのか」を補足しましょう。
今回お願いしたいのは、○○の資料作成です。理由は、来週の会議で新プロジェクトを説明するためなんだよ。
実はね、来週大きな会議があって、その前に色々決めなきゃいけなくて…。それで…
3. 情報は透明に、評価や指示は公平に
若い人は「裏で何か隠しているのでは?」と感じると、一気に信頼を失いがちです。
そのため、仕事の指示や評価基準など、公開できる情報はできる限り共有しましょう。

- 評価理由を伝える
「あなたの作った資料は見やすいから高く評価したよ。ただ、もう少しデザインを工夫すればもっと良くなる。」 - 指示の根拠を説明する
「今回は時間がないから、まず要点だけをまとめた短い資料を作って。詳しい内容は後日追加しよう。」
こうした透明性や公平性のある対応が、Z世代との信頼関係を育みます。
4. 多様性やジェンダーの意識を忘れない

Z世代は、男女差別やジェンダーの問題に敏感です。
「男だから○○」「女だから△△」という決めつけは通用しにくくなっています。
特に、組織内で役割を振り分ける際に偏りを感じさせると、不満につながる恐れも。
- 配慮した言い方の例:
「この仕事は誰にお願いすれば得意を活かせるかな?」 - 偏った言い方の例:
「女性スタッフなら、細かい事務作業は得意だよね?」
このように配慮不足な一言が、相手のモチベーションを下げてしまう可能性があります。
一人ひとりの得意分野や個性を尊重することが大切です。
5. 「上から目線」を避け、対話を重視する
年上だからといって、常に指示命令口調ばかりだと、Z世代はすぐに心を閉ざしてしまいます。
一方で、対話を重視して「一緒に解決しよう」という姿勢を示すと、相手は前向きに協力してくれます。
「どうやったらこのプロジェクトをスムーズに進められると思う?」
「こんな問題があるけど、何かいいアイデアないかな?」
そうすることで、「自分も重要な役割を担っている」と感じてもらいやすくなり、モチベーションアップにつながります。
【手本としてのSKY-HI氏】
ボーイズグループ「BE:FIRST」をプロデュースするSKY-HI氏は、Z世代との対話を大事にしています。
YouTubeやSNSで彼のプロデュースの様子を見ると、メンバーへの言葉かけが非常に丁寧。
専門的なポイントを的確に指摘しながらも、一人ひとりの個性を尊重しています。


これらはZ世代とのやりとりを円滑にする、大きなヒントになるはずです。
【情報収集に役立つリンク集】
- Z世代のコミュニケーション方法|Talknoteマガジン
- THE FIRST 合宿擬似プロ審査|YouTube
- Buzzkuri(新入社員向けコラム)
- BE:FIRST × SKY-HI Special Interview|YouTube
- ジェネレーションZとの向き合い方|エナジー・ソリューション
- 日本経済新聞「Z世代」関連記事
- RMCジョウナン:Z世代とのコミュニケーション
- SKY-HI関連動画|YouTube
【まとめ】
Z世代とスムーズにコミュニケーションするには、**「個人の考えを尊重する」「結論と根拠をクリアに示す」「情報はオープンに」「多様性を認める」「対話を重視する」**ことが重要です。
上から押し付けるのではなく、「一緒に考えていこう」と声をかける姿勢が、若い人をぐっとやる気にさせます。
SKY-HI氏に学ぶように、相手の強みを理解したうえで、専門的なアドバイスを加え、本人の成長をサポートする。
それが「とりあえずやれ」とは真逆の、Z世代を上手に動かすための近道です。
ぜひ、5つのポイントを参考に、若手とのやり取りを見直してみてください。
お互いにとってストレスの少ない、建設的な関係が築けることを願っています。

