2000万円のシステム投資失敗からの逆転!「チームで挑むDX」が中小企業を救う【グロースの翼 視聴メモ】
2000万円のシステム投資失敗からの逆転!
「チームで挑むDX」が中小企業を救う
📅 放映日:2025年12月21日 | 特集企業:株式会社共同(熊本県合志市)
DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉が躍る昨今ですが、その裏で「多額の投資をしたのに使いこなせなかった」という悲鳴も少なくありません。今回視聴した『グロースの翼』では、過去に2000万円のシステム投資で手痛い失敗を経験した企業が、いかにして「組織一丸となったDX」を成功させたのか。そのプロセスが非常に示唆に富んでいました。中小企業診断士試験の視点を交えて振り返ります。
熊本県合志市に拠点を置く「株式会社共同」は、昭和初期創業の老舗。4代目・山下社長(女性)のもと、294名の従業員を抱える活気ある企業です。
「共同配送」を強みに、顧客のコスト削減を実現
取引先のニーズから生まれた新規事業。現在では売上の3割を占める
一見、関連の薄そうな両事業ですが、顧客基盤や信頼という経営資源を巧みに活用したシナジーが同社の成長を支えています。
かつて同社は、食肉の在庫管理に2000万円を投じてシステムを導入しました。しかし、結果は大失敗でした。
特定の担当者だけが操作できる状態だったため、その方の退職とともにシステムは「誰も扱えない箱」と化しました。この「苦い経験」こそが、山下社長が掲げる現在のDX改革の原点となっています。
2022年に就任した山下社長が最初に行ったのは、ツールの選定ではありませんでした。
特定の個人ではなく、各部署から選抜したチーム制へ
「どこでミスが起きているか」「なぜ紙が必要か」を可視化
「なぜ変えるのか」を全社員で共有し、腹落ちさせる
- デジタルはあくまで「手段」と割り切る
- アナログな業務フローを先に整理・標準化する
- 最適な場所にだけシステムを流し込む
- 現場が使いやすいタブレットやAIカメラを選択
今回の事例は、まさに二次試験(事例I・事例III)の「正解の型」そのものです。
試験問題で「IT化による効率化」を問われた際、いきなりソフトの導入を提案するのはNGです。株式会社共同が実践した以下のステップは、そのまま解答のフレームワークになります。
- 現状分析(As-Is):業務フローの可視化、情報の停滞箇所の特定
- 業務の標準化・簡素化:ECRS(排除・結合・交換・簡素化)の原則
- IT実装:現場が使いやすいツールの段階的導入
2000万円の失敗の原因は「組織構造」にありました。
- 課題:特定個人への依存(リスク管理の欠如)
- 解決策:クロスファンクショナルチーム(DX推進委員会)によるノウハウの共有
- 効果:組織全体での知識共有(形式知化)と次世代リーダーの育成
4代目女性社長による「個人商店型から組織型への変革」は、事業承継の成功パターンとしても非常に参考になります。
今回の事例I・IIIの解法を体系的に学べる、診断士受験生に定番の1冊をご紹介します。
事例I〜IVの解法を体系的に解説した、AAS東京の公式テキスト。「どう考え、どう書くか」のフレームワークが凝縮されており、今回の株式会社共同のような事例を読み解く力が確実に身につきます。二次試験対策の核となる一冊です。
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🏁 まとめ
DXとは、ツールを買うことではなく、「チームで業務に向き合い直すこと」。株式会社共同の歩みは、多くの悩める中小企業、そして診断士を目指す私たちに大きな勇気を与えてくれるものでした。
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