書評

【読書感想文】精神的に限界だった私を救ってくれた──『写文セラピー練習帳』

数か月前、私は心が限界に近づいていました。
仕事や家庭、将来のこと… 頭の中がぐるぐるして、眠れず、朝も起きるのがつらい。
「このままだと、まずいかもしれない」そう感じていたとき、偶然手に取ったのが、樺沢紫苑先生の『写文セラピー練習帳』でした。


たった3分が、私の心を救った

本を開いてすぐ、「これは普通の自己啓発本じゃない」と感じました。
読むだけではなく、手で“書く”ことが前提の本だったからです。

半信半疑のまま、書き写してみました。
最初はたった1行書くだけで涙が出てしまって、うまく手が動かない日もありました。

でも、それでもいい、と本書は教えてくれました。
毎朝3分、寝る前に3分、ほんの少しだけ、自分の気持ちと向き合う時間。
それを繰り返していくうちに、心のざわつきがすっと静まっていくのを実感したのです。


「書く」ことで、言葉が自分の味方になる

本

本書の構成は、「自己肯定感」「レジリエンス」「マインドフルネス」「ストレスフリー」など、今まさに自分に必要だった言葉の数々で満ちていました。

しかもただ読むだけでなく、その言葉を「写す」ことで、自分の中に取り込んでいく感覚があります。

辛いとき、いくら本を読んでも頭に入らなかった私でも、
手で書き写すと、不思議とその言葉が「自分を肯定してくれる声」として響いてきたのです。


忘れかけていた「自分自身」との対話

今思えば、私は長い間、自分の気持ちを無視して生きてきました。
「我慢しなきゃ」「頑張らなきゃ」と思い続け、疲れ果てていたのです。

でもこの本は、

「今のままでもいい」
「ちゃんと頑張ってる」
と、静かに語りかけてくれました。

そしてその言葉を、自分の手で書き写すことで、まるで未来の自分が、今の私にメッセージを届けてくれているような感覚すらありました。


この本に出会っていなかったら…

大げさに聞こえるかもしれませんが、
この本に出会っていなかったら、私はもっと深く落ち込んでいたと思います。

「手を動かすだけで、こんなにも心が変わるんだ」
そんな実感が、少しずつ私を前に進めてくれました。


最後に──しんどい人に、そっと渡したい1冊

もし、今この記事を読んでいるあなたが、
「最近しんどい」「心が疲れている」と感じているなら、どうかこの本を手に取ってみてください。

読むだけじゃない。書くからこそ、変わるんです。
『写文セラピー練習帳』は、心の深いところに静かに届く本です。
私はこの本を通じて、自分を取り戻すことができました。

きっとあなたにも、やさしい変化が訪れるはずです。


📘 書籍情報

タイトル:写文セラピー練習帳
著者:樺沢紫苑
出版社:飛鳥新社
発売年:2024年


ABOUT ME
いーぐる
はじめまして。私は50代の私立大学教授です。30代のときに、地方公務員の職員から退職し、大学教授の道に進みました。 このブログでは、特に地方公務員の皆さんの中で、 「このままでいいのか?」 「何かを変えたい!」 「自分の好きな人生を歩みたい!」 と考えている方に向けて、 公務員から新たなキャリアへと踏み出すための知識や経験を共有していきます。 例えば、大学教授のような別の仕事に進むために、 ✅ どんな勉強をすればいいのか? ✅ どんな本を読めばいいのか? ✅ どんな行動をとるべきか? といった実践的な情報を、私自身の実体験や、書籍・記録された経験談をもとに発信していきます。 まだブログ運営の経験は浅く、すぐに皆さんの心に響く記事を書けるかどうか分かりませんが、 少しでも役立つ情報を届けられるように全力で取り組みます。 「こんなテーマの記事を書いてほしい!」というご希望があれば、 ぜひコンタクトフォームからご連絡ください。 全身全霊を込めて考え、記事にしていきたいと思います。 これからどうぞよろしくお願いいたします!