はじめに
このブログでは、公務員から転職を考えている方、特に大学教員へのキャリアチェンジを目指す方に向けて、私自身の経験をもとに情報を発信していきます。私は約10年前に公務員から大学教員へと転職しました。その過程で学んだこと、公務員時代にどのようなスキルを身につけ、それが大学教員としてどのように活かされているのかについてお伝えできればと思います。
転職は簡単なものではありませんが、明確な目的を持ち、適切な準備をすれば、選択肢は広がります。本記事では、私が公務員から大学教員へとキャリアチェンジを果たした経緯を紹介するとともに、このブログを通じて何を伝えたいのかをお話しします。
公務員になるまでの経緯
私は大学で法律を専攻し、長い間司法試験に挑戦していました。大学院に進学しても試験勉強を続けましたが、最終的には合格には至らず、法律を活かせる仕事を模索することになりました。その中で、公務員試験を受けることを決意しました。
公務員試験では、国家公務員総合職(旧Ⅰ種)、国家公務員一般職(旧Ⅱ種)、地方公務員(県職員)の3つを受験しました。司法試験の勉強をしていたため、基礎的な法学知識や論述力があり、すべての試験に合格することができました。
しかし、その後の進路選択では大きな決断が必要でした。親の介護が必要な状況だったため、東京に出てキャリア官僚として働くか、地元に残るかを真剣に考えました。最終的に家族を優先し、地元の県職員として働くことを選びました。
公務員時代の学びと転職のきっかけ
もともと勉強が好きだった私は、公務員として働きながらも新しい知識を学び続けていました。具体的には、司法試験を諦めた後も、TOEIC、簿記、宅地建物取引士(当時は宅地建物取引主任者)などの資格試験を受験しました。
しかし、公務員として働いている中で、自分の希望する業務に必ずしも従事できるわけではなく、異動のたびに新しい分野を学ばなければなりませんでした。特に、関西地方の某機関に異動した際、公認内部監査人(CIA)という資格の存在を知り、興味を持って勉強を始めました。そして、資格を取得することができました。
そのような時期に、母親が病気で亡くなり、介護の手を離れることになりました。人生とは不思議なもので、そのタイミングである大学の先生から博士課程への進学を勧められました。ちょうど仕事と家族の状況を考えたときに勉強する余裕があると感じ、思い切って大学院博士課程に進学することを決意しました。
その後、公務員として働きながら博士号を取得することができました。漠然と大学教員になれたらいいなという希望は持っていましたが、確実に転職できる保証はありませんでした。それでも、自分が学び続けたことが何かにつながるかもしれないと考えて、教員採用の機会を探し続けました。
大学教員への転職とその後
ある日、かつての知人である大学の先生から、「今、大学教員の募集がある」との情報をいただきました。その大学は、現在私が勤務している大学です。すぐに応募し、面接を経て採用に至りました。
大学教員としてのキャリアがスタートしたとき、公務員時代に培ったスキルが大いに役立ちました。例えば、
- 行政文書の作成能力(論理的な文章構成、正確な表現)
- 資料作成やプレゼンテーションスキル
- 多様な分野に対応するための学習習慣
- 会議運営や調整力
これらのスキルは、大学教員としての講義や研究活動、学内業務にも活かすことができました。
このブログを通じて伝えたいこと
このブログを始めた理由は、公務員から転職を考える方、特に大学教員を目指す方に向けて、実際の経験をもとに有益な情報を提供したいからです。
私自身、明確な目的意識を持って着実に大学教員になったわけではなく、様々な経験を積みながら、結果的にこの道にたどり着きました。そのため、
- 公務員時代にどのような勉強をしておくべきか
- 公務員の仕事で培った能力が大学教員にどう活かせるのか
- 転職のタイミングや準備の仕方
- 仕事と勉強の両立方法
といったテーマについて、実体験を交えながらお話ししていきます。
また、公務員を辞めて別の仕事を探している方に向けて、
- 公務員のキャリアをどのように生かすか
- 資格取得やスキルアップの重要性
- 公務員を続けながら転職を目指す方法
など、広い視点で役立つ情報を提供できればと思います。
まとめ
私自身、公務員として働きながら学び続け、結果的に大学教員への転職を果たしました。しかし、それは一朝一夕で実現したわけではなく、長年の積み重ねと偶然の機会が重なった結果です。
このブログを通じて、公務員としての経験を活かしながら転職を考える方々に、少しでも有益な情報を提供できれば幸いです。これからも、公務員のキャリア形成や転職に関する記事を発信していきますので、ぜひお付き合いください。
今後ともよろしくお願いいたします。