
退職届を書くのは人生の中でも大切な節目です。若手社会人として円満に退職を進めるため、特に重要な3つのポイントをまとめました。
「退職届」と「退職願」の違いを理解する
退職時には主に「退職願」と「退職届」という二種類の書類があります。この違いをしっかり理解しましょう。
種類 | 意味 | 撤回の可否 |
---|---|---|
退職願 | 退職の意志を会社に申し出るもの(願い) | 承諾されるまでは撤回可能 |
退職届 | 退職が承認された後に提出する正式な文書 | 提出後は撤回不可能 |
混同しないよう、しっかり区別しておきましょう。
退職届の書き方とマナー

退職届を書く際には次のマナーを守りましょう。
- 用紙と封筒の選び方
- 用紙は白色の無地便箋を使います。
- 封筒も白無地のもので、郵便番号欄がないものを選びます。
- 茶封筒や郵便番号欄があるものは避けます。
- 筆記具の選び方
- 黒インクのボールペンまたは万年筆を使用します。
- フリクションペンやマジックペンなど、消える・目立つものは避けます。
- 書き方の手順
- 封筒表面の中央に「退職届」と記入。
- 裏面には自分の部署名と氏名を記載します。
- 文書には退職日を明記し、「退職いたします」と明確に記載します。
- 文末には署名と捺印(シャチハタ以外)をします。
- 書類を三つ折りにし、封筒に入れて封をし、「〆」のマークをつけます。
提出のタイミングを確認
退職届を提出するタイミングは、会社の就業規則で確認する必要があります。
- 一般的には「退職希望日の1か月前」など、期限が明記されています。
- 極端に長期間の設定は無効となる可能性があるため、合理的な期間か確認しましょう。
法律的な効力を理解する
退職届は法的効力を持ち、提出後は撤回できません。
- 民法第627条により、提出後2週間で退職の効果が発生します。
- 会社の就業規則と民法の規定が異なる場合、基本的には就業規則が優先されます。ただし、極端な内容(例えば退職の意思表示期間が異常に長い等)は公序良俗に反し無効になる場合もあります。
上記ポイントを踏まえ、円満な退職と次のキャリアへのスムーズな移行を目指しましょう。


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