日本銀行(以下、日銀)は金融政策決定会合で、今回も利上げを見送る決定をしました。これで3回連続の見送りとなります。中学生でも分かりやすいように説明すると、日銀が利上げをするかどうかは、日本全体の経済の健康状態をチェックして、そのときに適切だと思われる処置を選ぶ作業です。利上げとは、お金を借りるのにかかる金利を上げることですが、これをすると世の中のお金の流れが少し落ち着く反面、経済活動が鈍る可能性もあります。
利上げ見送りの背景
今回、日銀が利上げを見送った主な理由について、植田総裁は以下の点を挙げています。
- アメリカ経済の先行きが不透明 アメリカでは、次期大統領にトランプ氏が就任予定であり、その政策がどのように経済に影響を与えるのか予測が難しい状況です。例えば、もしアメリカで経済が不安定になると、日本にもその影響が波及する可能性があります。
- 来年の賃上げへの懸念 賃上げ(給料のアップ)は経済にとって重要ですが、企業が負担を感じすぎると雇用が減ったり、商品の値段が上がったりする可能性があります。そのため、慎重な判断が必要です。
米国株が急落する中での評価
ニューヨーク市場では、ダウ平均株価が10日連続で下落しました。この影響を受けて、日本の株価(日経平均株価)も一時700円以上の値下がりを記録しました。このような状況で、もし日銀が利上げをしていたら、日本経済にさらなる打撃を与えかねませんでした。
こうした中で、日銀が冷静に判断し、利上げを見送るという結論を下したことは、高く評価されるべきです。中学生のみなさんには、これを「慌てずに慎重に考えた結果」と理解してもらえればと思います。
最近の経済ニュースに興味を持つためのおすすめ本
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- 『21世紀の資本』(トマ・ピケティ) 少し難しいですが、経済の成り立ちや格差の問題に興味がある人には読み応えのある内容です。
日銀の政策決定や世界の株価の動きは、私たちの生活にも影響を与える大切な話題です。このブログを通して、少しでも経済に興味を持ってもらえたらうれしいです。
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